なぜ、リピーターを育てるハンドメイドショップは新規にもつながりやすいのか

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ハンドメイド販売をしていると、
「新規のお客様を増やしたい」と思うことは多いです。

私自身もそうですし、発信や商品ページづくりも、ついまだ知らない人にどう届けるかを考えがちです。

でもその一方で、長く続けている人ほど
「リピーターさんが大事」
「リピーターを育てることが大切」
とも言いますよね。

これって、ただ“また買ってもらえたらうれしい”という話だけではないと思うんです。
じゃあ、リピーターを育てるって具体的にどういうことなのか。
それがなぜ、新規のお客様にもつながっていくのか。

今回はそのことを、自分のショップのことも重ねながら書いてみたいと思います。

1. リピーターを育てることは、売上の土台を作ること

まず一番わかりやすいのは、やっぱり売上の話です。

新規のお客様は、お店を広げるうえで欠かせない存在です。
新しい出会いがなければ、どんなにいい作品を作っていても広がっていきません。

でも、新規のお客様だけで売上を作ろうとすると、毎月ずっと「新しい人に見つけてもらうこと」を頑張り続ける必要があります。
SNSの発信も、写真も、商品ページも、全部“まだ知らない人”に向けた動きになりやすいです。

その中で、また来てくださる方がいるというのはとても大きいです。
一度買って終わりではなく、次の新作も見てくださる。
ショップのことを思い出して戻ってきてくださる。
そういう方が少しずつ増えていくことで、売上は毎月ゼロからの勝負ではなくなっていきます。

私のショップでも、毎月安定してリピーターさんがいます。
(平均して30~40%がリピーターさんです。)
もしその存在がなかったら、売上は20万円近く減る月もあるでしょう。

そう考えると、リピーターさんは「また買ってくれてうれしい存在」というだけではなく、お店を支えてくれている土台なんだと実感します。

2. リピーターさんが求めているものを作ると、複数買いにつながりやすい

リピーターを育てることは、ただ丁寧に対応することだけではないと思っています。
商品展開にもすごく関わってくるはずです。

何度も来てくださる方が、どんな作品を選んでくださっているのか。
どんな雰囲気を好んで、どんな場面で使いたいと思っているのか。
そういうことを見ていると、お店として求められている方向が少しずつ見えてきます。

たとえば、
大ぶりで華やかなアクセサリーが好きな方と、
小ぶりで控えめなアクセサリーが好きな方では、
好みがかなり違います。

その両方がばらばらに混在しているショップよりも、「この雰囲気が好きな人」に合う作品がそろっているショップの方が、他の作品も合わせて見てもらいやすいですよね。

「これがよかったから、次はこっちも見てみたい」
「このお店なら、ほかにも好きなものがありそう」

そんなふうに思ってもらえることが、複数買いや再購入につながっていくのだと思います。

売り手としては、いろいろなテイストを広く並べた方が多くの人に届きそうに見えることもあります。
でも実際には、今来てくださっている方が求めている方向に沿って商品を育てていく方が、「このお店でまた探したい」と思ってもらいやすいことも多いのではないでしょうか。

3. リピーターさんとのやり取りが、お店の信頼を育ててくれる

リピーターを育てることは、作品だけではなく、お店全体の見え方にも関わってきます。

たとえば、SNSでのやり取りやレビューへのお返事、発信の雰囲気。
そういうものは、すでに買ってくださっている方だけでなく、新しくお店を知った方も意外と見ています。

新規のお客様は、作品そのものだけではなく、

「どんな人が作っているんだろう」
「感じのいいお店かな」
「買ったあとも安心かな」

というところも、自然と見ているものだと思います。

そのときに、何度も来てくださる方がいたり、温度感のあるやり取りが見えたりすると、それ自体がお店の信頼につながります。

言い換えると、リピーターさんの存在は「このお店は一度買って終わりではなく、また来たいと思ってもらえているお店なんだ」という証拠にもなるんですよね。

ハンドメイドは、実際に手に取る前に買っていただくことも多いからこそ、こういう信頼感はとても大きいと思っています。

4. リピーターを意識すると、SNSの発信も考えやすくなる

リピーターを育てる視点は、作品づくりだけでなく、SNSの発信にもつながってくると思っています。

ハンドメイド販売をしていると、「何を投稿したらいいんだろう」と悩むことも多いです。
でも、“まだ知らない誰か”に向けて毎回ゼロから考えようとすると、発信はどうしても苦しくなりやすい気がします。

その点、今見てくださっているフォロワーさんや、これまで買ってくださった方とのコミュニケーションの場としてSNSを考えると、発信のヒントは見つけやすくなります。

どんな作品が気になるのか。
どんな使い方を知りたいのか。
どんな投稿なら見たいと思ってもらえるのか。

そういうことは、ストーリーで聞いてみてもいいし、普段のやり取りや何気ない雑談の中から見えてくることもあります。

私は、Instagramもショップの基本構造とあまり変わらないと感じることがあります。
一方的に売り込む場所というより、今いるお客様やフォロワーさんとの関係を少しずつ育てていく場所。
そこで生まれた反応や会話が、投稿の方向性を教えてくれて、その積み重ねがまた新しいお客様にも届きやすい発信につながっていくのだと思います。

オンラインでも、人と人とのつながりを感じられるお店は、それ自体が価値になります。
だからこそ、価格の安さだけでは選ばれない、自分のお店らしさのあるショップづくりにもつながっていくのではないでしょうか。

まとめ:だから、リピーターを育てることが新規にもつながる

ここまでの話をまとめると、リピーターを育てることは、再購入を増やすためだけのものではありません。

リピーターさんが求めているものを見ながら作品を育てていくことで、お店の方向性が整っていく。
その結果、「このお店はこういう雰囲気なんだな」が新しいお客様にも伝わりやすくなる。

やり取りやレビュー、再購入の流れが見えることで、お店への信頼感が育つ。
それが、新規のお客様にとっての安心材料になる。

さらに、今いるお客様との関係を意識して発信することで、SNSの内容にも軸ができる。
その積み重ねが、結果として新しいお客様にも届きやすい発信につながっていく。

つまり、リピーターを育てることは、今いるお客様の満足度を上げることでもあり、これから来る新しいお客様にとっても、選びやすいお店を作ることでもあるんだと思います。

新規集客はもちろん大事です。
でも、長く続けていくことを考えるなら、新規だけを追いかけるのではなく、また来たくなる理由を少しずつ作っていくことも同じくらい大事。

リピーターを育てることは、目の前の売上のためだけではなく、長く続くお店を育てること。
私はそう感じています。


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