ハンドメイドの売上が落ちてきた時、
「そのうち戻るだろう」と現実から目をそらしたくなることもあると思います。
実際私がそうでした。
前年より明らかに売上は下がっていたのに、生活水準もほとんど変えずに楽観視していました。
でも現実は、そんなに甘くありませんでした。
この記事では、右肩上がりだった年の翌年に売上が大きく落ち、退職金を切り崩すところまでいった私の体験を通して、売上が落ちた時にどこを見直すべきか、そして立て直しには思った以上に時間がかかることについて書いてみます。
売上が落ちても、半年以上見て見ぬふりをしてしまった
一番よくなかったのは、売上が落ちていることに気づきながら、ちゃんと向き合うのが遅れたことでした。
右肩上がりだった年の翌年、月の売上は前年より20万〜30万円ほど落ちていました。
年間で見れば、200万円ほどのマイナスです。
今こうして振り返ると、十分すぎるほど危険信号だったと思います。
でも当時の私は、そこまで深刻に受け止められていませんでした。
一時的な落ち込みかもしれない。
また戻るかもしれない。
これまで右肩上がりできたのだから、少し待てば流れも戻るのではないか。
そんなふうに思い込もうとしていました。
なので生活水準もすぐには下げませんでした。
売上が戻ったら返せばいいと、不足分は貯金から建て替えて生活していました。
でも結局、売上は思うように戻らず貯金は減っていく一方・・・。
広告費も同じでした。
それまでとりあえずという感覚で出していて、月全体で6万円近くかけていました。
本来なら広告費は最初から検証しながらかけるべきだったんです。
じゃないと、売上が広告の効果なのか自然に売れているのかが分からない。
だからこの時も、減らしたら今ある売上までなくなる気がして、明らかに多い広告費を下げることがすぐにできませんでした。
でも、前年と明らかに違うと少しでも感じたなら、1日でも早く対策を取るべきでした。
後からそう痛感しました。
本当にきつかったのは、売上が落ちた年に税金や支払いが重くのしかかったこと
売上が落ちたこと自体もしんどかったのですが、本当にきつかったのは、売上が落ちているのに税金や社会保険の支払いが重くのしかかってきたことでした。
個人事業主は、去年の利益ベースで税金や社会保険の負担が決まります。
だから、右肩上がりだった年の翌年に売上がガクンと下がると、入ってくるお金は減っているのに、出ていくお金は高いままという状態に。
これが本当に苦しかった・・・
売上は落ちているのに、支払いは重い。
生活費も変わらずかかる。
そして生活を支えるために、会社員時代の退職金は底をついたと思います。
退職金と言っても、ほぼ家庭の貯金のようなものです。
それが減っていくのはかなりこたえました。
「いつか売上も戻るだろう」と思っていたぶん、対策を練るのが遅れた。
あの年の苦しさは、売上が落ちたことだけではなく、売上が落ちた時のお金の流れを甘く見ていたことも大きかったと思っています。
気づいた時点で、やるべきことは思っていたより多かった
ただ、売上が落ちてからでも、気づいた時点でやれることはあります。
実際、私も「もう遅いかもしれない」と思いました。
でも、そこで思考停止しても何も変わらない。遅くなってもやるしかない、と自分を奮い立たせるしかありませんでした。
まずやったのは、闇雲にかけていた広告費を減らすことでした。
ジャンルによって正解は違うと思うので詳しくは割愛しますが、
たとえば、それまでCreemaの広告をオンにする商品数を10点以上にして数時間で予算を消化していたんです(明らかにムダ打ちですね…)
それを1〜2点に絞るようにしました。
これで必要な時間帯に少しでも効率よく露出できるようになったと思います。
同時に、支出全体も見直しました。
経費だけではなく、生活費も含めてです。
好調期の感覚のままで過ごしていると、気づかないうちに危ないバランスになっていることがあると身をもって感じたからです。
そのうえで、商品の出し方も変えるようにしました。
それまでは思いつきに近い形で新作を出すこともありましたが、そこからは、
- 需要に合わせた新作発表に切り替える
- 中単価、高単価の商品を混ぜて出す
- ○円以上の特典で1注文当たりの金額を上げる
- 期間限定、数量限定の商品を作る
といった、考えられる施策をどんどん取り入れていきました。
同時にSNSなどでもお客さんとコミュニケーションを取るなどして
今のお客さんが何を求めているかを前より考えるようになりました。
私の場合、対策を練るのは遅かったかもしれない。
でも気づいた時点でできることを地道にやっていくしかないんですよね。
売上を戻すには、それなりに時間がかかった
ここもかなり大事だと思っています。
対策を打てば、すぐに好調期の売上に戻るわけではありませんでした。
しかも、売上が落ちた後の方が忙しくなりました。
考えることも増えるし、試すこと作業量も増える。
やれることはやっているはずなのに、数字が思うようについてこない。
これはかなりしんどかったです。
ちゃんと向き合って、見直して、動いているのに、結果がすぐには出ないからです。
でも、一度落ちた売上を戻すには、それなりに時間がかかることもある。
そこは覚悟しておいた方がいいと思います。
まとめ
私自身、あの経験を通してかなり痛感したのは、しがない個人事業主ほど、好調期こそ気を引き締めておくべきだということでした。
売れている時は、このままいけるかもと思ってしまう。
でも、その感覚のままお金を使い、生活し、判断していると、流れが変わった時に一気に苦しくなることがあります。
だから、前年と違うと少しでも感じたなら、早めに対策を取ること。
そして、もし気づくのが遅れたとしても、その時点でできることをやること。
それが結局、個人事業主として生きていくベースになるんだと思います。
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